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中絶手術後に注意すべきこと

中絶手術を受けた後は、体のダメージがしっかり回復するまで安静に保つことが基本です。

手術後の心と体の変化、生活する上での注意点などをまとめてみましょう。

手術後1週間は念のため安静に

体調不良

中絶手術は、初期であれば10分程度で終わる簡単な手術です。しかし、体にとっては大きなダメージを受けていることに変わりありません。医師のアドバイスをしっかり守って、1週間は激しい運動をせず安静に過ごしましょう。

一般事務や営業など、激しく体を動かすことのない仕事なら、手術の翌日から再開しても構いません。シャワーは手術の当日から可能ですが、入浴は術後1週間ほどして検診を受け、感染の心配がないようなら可能になります。

1〜2週間は出血が続くことも…生理の再開は20日から50日後に

手術後4〜5日経ったころから、生理痛のようなお腹の痛みや出血が起こることがあります。1〜2週間ほど出血が続くことがありますので、出血の量や痛みなどを術後の検診の際に医師に伝えましょう。

我慢できないような激しい痛みや発熱がある場合、出血の量が多い場合は検診を待たずに早めに受診しましょう。

手術後の生理の再開には個人差がありますが、30日〜50日後くらいに来ることが多いようです。ホルモンバランスが崩れているので、次の生理までかなり時間がかかってしまいますが、その後は正常の生理周期に戻るので心配いりません。

手術後のセックスは出血が止まってから

術後1〜2週間ほどは出血がある場合が多く、細菌感染の可能性もあるのでセックスは控えましょう。

術後の検診などで出血がなくなったことが確認されてから可能になりますが、次の生理が始まるまで1ヶ月ほどは排卵が不安定になっているため、妊娠する可能性が高まります。実際に、術後すぐに「また妊娠した…」と病院へ駈け込む患者さんが多いそうです。

クリニックの中には、中絶手術後の生理周期を安定させるためと、確実に避妊できる方法として低用量ピルの服用を勧めているところもあります。何よりも自分の身体を守り、二度と辛い思いをしないための方法として、避妊についてはしっかり考えなければなりません。

メンタルヘルスを気にかける

中絶の手術のあとはメンタルヘルスを気にかける必要もあります。中絶後にうつ病などの精神疾患を併発する女性も多いため、体だけでなく心のケアもしていきましょう。

以下でうつ病の前触れを5つご紹介いたします。

1.憂鬱な気分が続く

中絶手術という辛い経験が忘れられず、憂鬱な気分が続くことは精神疾患の前触れです。

とくに危険なのが「こんな自分はダメだ…」と落ち込んでいる自分を更に責めてしまうような場合。自己嫌悪がさらに自己嫌悪を呼び、うつ病へ進行してしまいます。

無理にやる気を出そうとするのではなく、リラックスしたり趣味を見つけてみたり、ときには落ち込んでいる自分をありのままに認めて、ゆったりとした気持ちで過ごせると良いですね。

2.イライラしやすくなる

うつ病の前触れとしてイライラしやすくなるという症状もあります。

中絶手術前は気にならなかったような周囲からの視線や他人の行動が気に障るようになり、それを抑える方法も分からなくなります。

職場や友人間の関係も悪くなり、さらに憂鬱な気分を加速させてしまうようになるのです。

どうしてこんなことにイライラしてしまうんだろう、と自分を責めすぎないようにしましょう。ハーブティーなどにはイライラを鎮める効果がありますので、ちょっと一息入れたいときはコーヒーではなくハーブティーをチョイスするようにしてみてはいかがですか?

3.眠れなくなる

うつ病になってくると不眠の症状が現れてきます。

脳からセロトニンという物質が出ることで人は落ち着いたり、良質な睡眠を取ることができますが、うつ病の人はこのセロトニンの分泌が著しく減少するためです。

なかなか眠れなくなった、浅い眠りが続いて疲れが取れないというような場合は睡眠導入剤を利用してみるのもおすすめです。ドラッグストアで販売されているようなものは依存性もほとんどなく、良質な睡眠へと導いてくれます。

その他、体を温める、ホットミルクを飲むなど薬に頼らない方法もいろいろとあります。「眠れない」と意識しすぎると余計症状が悪化してしまうので、できるだけ気にせず、いつもどおりベッドに入りましょう。

4.仕事に行けなくなる、ミスが増える

仕事に行く気が起きなくなる、行けたとしてもミスが増えるというのもうつ病など精神疾患の前触れです。

今までなかったような単純なミスが増えたなと感じたら、心が悲鳴をあげているサインかもしれません。

自分を責めるのではなく、なにが原因でミスをしてしまったのか、冷静に分析することで心の負担を軽くすることができるでしょう。

5.食べ物などに依存するようになる

過食を頻繁にしてしまう、お酒、タバコなどに依存するようになる、というのもうつ病の前触れとなります。

過食では甘いものを大量に食べてしまうことも。糖分は意識を一時的には明るくしてくれますが、憂鬱な気分の根本からの解決には繋がらないため、繰り返しがちになってしまいます。

心療内科やカウンセリングでの相談を

メンタルヘルスに問題がある、うつ病の傾向があるのでは?と思った方は、心療内科やカウンセリングへ相談しましょう。

うつ病の治療というとカウンセリングがメインと思われがちですが、薬物療法によってもうつ病の症状を抑えることができます。

最近ではメンタル系の病気への理解も深まっており、様々な悩みを抱えた方が来院されています。心療内科に行くのは恥ずかしいことなのでは?と思わず、気軽に受診しましょう。

早期の相談で、うつ病などの精神疾患を未然に予防できる可能性もあります。

また、中絶という辛い経験はなかなか人には話しにくいものですが、カウンセリングで人に話すだけでも気持ちが軽くなります。

カウンセラーには守秘義務があり、その相談内容が外部に漏れることはありません。安心して、今の気持ちを相談してみてください。

下腹部の変化をチェックする

中絶後、下腹部に違和感や痛みを覚える場合もあります。これには中絶手術後のホルモンバランスの乱れが影響している可能性も。その仕組みをご紹介します。

妊娠・中絶はホルモンバランスに大きな影響がある

女性の体は女性ホルモンのバランスによって体調やメンタルを支えられています。このホルモンバランスが安定しているのなら問題はありませんが、ちょっとしたストレスでこのバランスは簡単に崩れてしまいます。

妊娠・中絶は女性にとってはとても大きな出来事。体にはホルモンの大きな変化が起こります。また体だけでなく心に与えられるストレスもかなり大きなものです。

ストレスを感じると「美容ホルモン」とも呼ばれるエストロゲンが減少します。

ただでさえ、妊娠・中絶によって大きくホルモンバランスが乱れているところに、精神的なストレスも加わると、かなり大きなホルモンバランスの崩れが起こることが考えられます。

ホルモンバランスが乱れると下腹部に変化が

中絶手術後にホルモンバランスが乱れると、下腹部が張るような感じがしたり、下腹部痛が起こることもあります。

この下腹部の張りや痛みは、ホルモンバランスが正常な状態に戻るにつれて収まることがほとんど。大きな手術をしなくても1ヶ月から2ヶ月くらい経過を観察するだけということもあります。痛みが気になる場合は痛み止めを処方してもらうことも可能ですので、一人で我慢せず婦人科へ相談してください。

ホルモンバランスをできるだけ早く安定させるためには、心の休養も必要です。心と女性ホルモンは強く影響し合っているため、心が不安定な状態が続くとなかなかホルモンバランスも安定しません。先程ご紹介したように、メンタルヘルスにも気をつけながら術後を過ごすようにしましょう。放っておくと生理不順、排卵障害などの症状を引き起こす可能性もあります。

しかし下腹部がかなり張った感じがする、痛みが治まらないといった場合は要注意。ホルモンバランスの乱れの他に、別の病気を伴った痛みの可能性もあります。

ホルモンバランスの乱れ以外の原因

下腹部の張りや痛みを感じるのは、ホルモンバランスの乱れ以外の原因もあります。

一つは子宮が収縮している場合。妊娠したことで大きくなっていた子宮が縮もうと動く際に痛みが生じます。中絶手術後はこの子宮が元の大きさに戻ることを促す子宮収縮剤が処方されることもあり、その急激な変化に痛みを感じることがあるようです。

このように子宮の収縮によって下腹部に痛みが生じている場合も、様子を見つつ痛み止めを処方するなどして経過を観察します。痛みがひどい場合は無理をせず、すぐに医師に相談しましょう。仕事などで体を動かすのが辛いという場合は安静にすることをおすすめします。

そして中絶手術後の下腹部痛のもう一つの理由が、子宮が傷ついているというケース。手術によって子宮が傷ついた状態だと痛みが生じます。放置しておくと感染症にかかりやすくなるなどのリスクを伴います。病院で適切な処置を施してもらうとともに、外陰部から細菌が入らないようキレイな状態を保つことも忘れないようにしてください。

下腹部に痛みがあり、大きく張っている感じがするという場合は、腫瘍ができている可能性もあります。張りを感じる場合は、病院で超音波検査を受けることになります。悪性の腫瘍が見つけられた場合は摘出する手術を行うこともありますので、放置せずに早期に医師へ相談すると良いでしょう。

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